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新しいモサド長官

昨年の11月末、イスラエルの特務機関モサドに新しい長官が任命された。

2002年からモサド長官を務めたメイル・ダガンは、昨年ドバイで起きたハマス幹部マブフーフの暗殺事件に関係し、更迭されたとの見方がでている。しかし、ダガンは多くの功績を残しており、まして事件の関与を認めていないイスラエル政府としてはそれを理由に更迭するのは、どうか?

筆者の推測としては、歴代長官はおおよそ7~8年で交代しており、(2代前のダニー・ヤトムは例外的に2年しか勤めていない)ダガンも8年での交代は不自然ではない。

新長官、タミル・パルドは、ダガンと同じく、イスラエル国防軍特殊部隊出身。ただしダガンが対テロ舞台「リモン」にいたのに対し、パルドは「サイエレット・マトカル」にいた。同部隊は、ネタニヤフ首相も籍を置き、ともにエンテベ空港強襲作戦「オペレーション・ヨナタン」に参加した。

その後、モサドに入局。電子諜報(エリント)を担当する部局の長となったという。2000年から2005年まで副長官を務めた。

一説には、そのパルドを、ダガン長官が国防軍へ放出したとも言うが、2006年のレバノン侵攻作戦時には、軍司令官のスタッフとして活躍した。

その後も短期間、副長官を務めたが、今回、モサドの新長官に指名されるときには、すでにモサドにいなかった。だから、外部からの任命ともいえる。

ダガンは、イラン工作に力を入れていたようだが、今度の長官はモサドをどんな作戦に導くか?

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