リビア情勢と情報機関
チュニジア、エジプトについで3番目の政権交代のなるか、注目のリビアだが、情報機関に関する覚書を記しておく。
目を引くのは、3月末にムサ・クサ外務大臣が英国に亡命したことだ。報道によれば、彼の亡命はMI-6がお膳立てしたという。
ムサ・クサは、1994年から2009年までリビアの情報機関「ジャマヒリア秘密機構」を指揮していた。ロッカビー上空でパンナム103便が爆破された事件や、大量破壊兵器の廃棄に関する交渉で、西側の情報関係者と駆け引きを担当したようだ。
そして、2009年からムサ・クサの後任として、秘密機構長官の座に着いたのは、アブゼイド・オマル・ドルダ。ところが彼も、4月初めにチュニジアへ亡命したという報道があった。しかし、続報がないことから、誤報の可能性もある。
2002年からリビアの軍事情報部の長官を勤めているアブドラ・アル・サヌーシ大佐は、国連安保理の決議により、カダフィとその家族、ドルダ長官らとともに、資産凍結の対象に指定されており、逆に言えば、その健在が確認された。
リビア情勢が、決定的な瞬間を迎えるのは、それほど遠くは無いような気がする。すぐにもカダフィ政権が倒れるとは私には考えにくい。
といっても、ここまで反政府勢力を支援してしまった以上、欧米が手を引くことはアラブ民衆からの信を失いかねない。今後の中東情勢にとって、大きな禍根を残すことになるので、そう簡単には落としどころが見つからないと思える。
当然のことだが、CIA、MI-6などの欧米の情報機関が、現地入りして工作活動を展開している。
今後の展開は、リビア軍、革命委員会や保安部隊などの治安機関と、欧米工作員の知恵比べに左右されるかもしれない。
目を引くのは、3月末にムサ・クサ外務大臣が英国に亡命したことだ。報道によれば、彼の亡命はMI-6がお膳立てしたという。
ムサ・クサは、1994年から2009年までリビアの情報機関「ジャマヒリア秘密機構」を指揮していた。ロッカビー上空でパンナム103便が爆破された事件や、大量破壊兵器の廃棄に関する交渉で、西側の情報関係者と駆け引きを担当したようだ。
そして、2009年からムサ・クサの後任として、秘密機構長官の座に着いたのは、アブゼイド・オマル・ドルダ。ところが彼も、4月初めにチュニジアへ亡命したという報道があった。しかし、続報がないことから、誤報の可能性もある。
2002年からリビアの軍事情報部の長官を勤めているアブドラ・アル・サヌーシ大佐は、国連安保理の決議により、カダフィとその家族、ドルダ長官らとともに、資産凍結の対象に指定されており、逆に言えば、その健在が確認された。
リビア情勢が、決定的な瞬間を迎えるのは、それほど遠くは無いような気がする。すぐにもカダフィ政権が倒れるとは私には考えにくい。
といっても、ここまで反政府勢力を支援してしまった以上、欧米が手を引くことはアラブ民衆からの信を失いかねない。今後の中東情勢にとって、大きな禍根を残すことになるので、そう簡単には落としどころが見つからないと思える。
当然のことだが、CIA、MI-6などの欧米の情報機関が、現地入りして工作活動を展開している。
今後の展開は、リビア軍、革命委員会や保安部隊などの治安機関と、欧米工作員の知恵比べに左右されるかもしれない。
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