トルキ長官辞任の謎
前回の記事で書いたとおり、サウジ情報機関について調べている。
その中で、大きな「謎」は、元長官のトルキ王子が情報機関長官を辞任した理由である。
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの1週間前、突然辞任した。
言い方を変えれば、辞任した1週間後にあのテロが起こったのだ。
関係が無いと考える方がおかしい。
が、これまで決定的な理由はわかっていないし、共通の見解もまだないようである。
「ポスト・タリバン」(中公新書クラレ 遠藤義男、藤原和彦、柴田和重)によれば、「ビンラディンのアフガンからの退去がうまくいかなかったからだ」という。
「サウジアラビア 中東に鍵を握る王国」(集英社新書 アントワーヌ・バスブース)によれば、CIAと癒着しすぎていることを理由に解任された、としている。
どちらも、タイミングについては言及していない。
私の推測は同人誌に書くつもりだが、同王子は辞任後、駐英大使、駐米大使を歴任し、現在でもアブドラ国王に近いとされる。
ビンラディンとのつながりもあり、まさにキーパーソンのひとりといっても過言ではないだろう。
情報機関長官は、短期間ナイフ王子が勤めた後、現在のムクリン王子が就任、トルキ時代とは違いもみられ、外交にも関与している。
その中で、大きな「謎」は、元長官のトルキ王子が情報機関長官を辞任した理由である。
2001年9月11日、アメリカ同時多発テロの1週間前、突然辞任した。
言い方を変えれば、辞任した1週間後にあのテロが起こったのだ。
関係が無いと考える方がおかしい。
が、これまで決定的な理由はわかっていないし、共通の見解もまだないようである。
「ポスト・タリバン」(中公新書クラレ 遠藤義男、藤原和彦、柴田和重)によれば、「ビンラディンのアフガンからの退去がうまくいかなかったからだ」という。
「サウジアラビア 中東に鍵を握る王国」(集英社新書 アントワーヌ・バスブース)によれば、CIAと癒着しすぎていることを理由に解任された、としている。
どちらも、タイミングについては言及していない。
私の推測は同人誌に書くつもりだが、同王子は辞任後、駐英大使、駐米大使を歴任し、現在でもアブドラ国王に近いとされる。
ビンラディンとのつながりもあり、まさにキーパーソンのひとりといっても過言ではないだろう。
情報機関長官は、短期間ナイフ王子が勤めた後、現在のムクリン王子が就任、トルキ時代とは違いもみられ、外交にも関与している。
スポンサーサイト
サウジ情報機関の暗躍
18日、サウジ情報機関「王国総合情報庁」に関する報道を見つけた。
http://www.47news.jp/CN/200301/CN2003011801000400.html
イラク転覆計画を否定 サウジ情報機関トップ
【カイロ18日共同】18日付のサウジアラビア紙オカズによると、同国情報機関トップのナワフ王子は同紙に対し、米誌タイムが報じたサウジによるイラクのフセイン体制転覆計画を全面的に否定した。 タイム誌は16日、米軍のイラク攻撃を回避するため、国連安全保障理事会が恩赦を与えることを条件に、同国軍幹部らにフセイン体制を転覆させる計画をサウジが立案していると報じた。 王子は「全く根拠のない話。サウジはイラクの内政に干渉できないし、イラク(軍幹部)とは国内外で一切接触していない」と反論。一方で「サウジはイラク政権と考えが一致していないが、イラク国民の望みがかなうよう願っている」とも述べ、フセイン政権とは距離を置く姿勢を強調した。
実は、ここ一年、サウジアラビアの情報機関について調べている。同人誌を作ろうと思っているからだ。が、なかなか思うように進まない。
それは置いといて、この報道について思うことをひとつ。
アメリカのCIAではあるまいし、いちいち報道機関のあいまいな記事(この場合は米紙タイムズ)に、コメントをするのは、過剰反応ではないのか、とも思うが、実はこれは、現在の長官ムクリン王子の考え方の表れではないかと思う。
それは「サウジアラビア王国総合情報庁」は、公式な機関であり、その活動はサウジ王家の繁栄と存続ため、正々堂々と活動している、というアピールなのだ。
もちろん、秘密工作の部門は在るだろう。しかし、かつて9.11へ至るの時代の、トゥルキ王子の時代の機関とは違う「先進国並みの情報機関」であろうということ。
ムクリン王子は、たびたびマスコミに登場し、その動静が報道される。
それは、自らの正当性の証であり、マスコミをあやつるメディア戦略の一環なのだと私は思う。
うまくいけば、今冬には同人誌「サウジアラビアの情報機関」が完成する。乞うご期待。
http://www.47news.jp/CN/200301/CN2003011801000400.html
イラク転覆計画を否定 サウジ情報機関トップ
【カイロ18日共同】18日付のサウジアラビア紙オカズによると、同国情報機関トップのナワフ王子は同紙に対し、米誌タイムが報じたサウジによるイラクのフセイン体制転覆計画を全面的に否定した。 タイム誌は16日、米軍のイラク攻撃を回避するため、国連安全保障理事会が恩赦を与えることを条件に、同国軍幹部らにフセイン体制を転覆させる計画をサウジが立案していると報じた。 王子は「全く根拠のない話。サウジはイラクの内政に干渉できないし、イラク(軍幹部)とは国内外で一切接触していない」と反論。一方で「サウジはイラク政権と考えが一致していないが、イラク国民の望みがかなうよう願っている」とも述べ、フセイン政権とは距離を置く姿勢を強調した。
実は、ここ一年、サウジアラビアの情報機関について調べている。同人誌を作ろうと思っているからだ。が、なかなか思うように進まない。
それは置いといて、この報道について思うことをひとつ。
アメリカのCIAではあるまいし、いちいち報道機関のあいまいな記事(この場合は米紙タイムズ)に、コメントをするのは、過剰反応ではないのか、とも思うが、実はこれは、現在の長官ムクリン王子の考え方の表れではないかと思う。
それは「サウジアラビア王国総合情報庁」は、公式な機関であり、その活動はサウジ王家の繁栄と存続ため、正々堂々と活動している、というアピールなのだ。
もちろん、秘密工作の部門は在るだろう。しかし、かつて9.11へ至るの時代の、トゥルキ王子の時代の機関とは違う「先進国並みの情報機関」であろうということ。
ムクリン王子は、たびたびマスコミに登場し、その動静が報道される。
それは、自らの正当性の証であり、マスコミをあやつるメディア戦略の一環なのだと私は思う。
うまくいけば、今冬には同人誌「サウジアラビアの情報機関」が完成する。乞うご期待。