コミックマーケット83 新刊の告知です
ご無沙汰しております。
コミックマーケット83にて、「スパイ問題研究会」の新刊「南アメリカの情報機関」を頒布します。
南米12カ国の国家情報機関を調べあげました(わからなかった国もあり)。
今回、初めてオフセット本にすることができました。
国別の章と、「コンドル作戦」(南米軍事政権同士が協力した左翼弾圧計画)についても1章設けました。
その分価格が500円になってしまって申し訳ありません。
上記とは別にコピー本「CIAのちょっとマニアックなウンチク本」も出します。
CIA長官の一覧などはすでにご存知の方も多いと思いますので、ここでは工作本部長の一覧、簡単な略歴などを掲載しています。
CIAのナンバー3が誰かご存知ですか?
CIAでは、意外に女性高官が多いとか、知っていても得はしませんが、スパイマニアなら知っておきたいウンチクが載っています。
こちらは300円です。
お時間のある方、コミケに行かれる方は、ぜひ下記までお立ち寄りいただけるとうれしいです。
スパイ問題研究会
12月31日 東5ホール ヒブロック 08a
よろしくお願い致します。
コミックマーケット83にて、「スパイ問題研究会」の新刊「南アメリカの情報機関」を頒布します。
南米12カ国の国家情報機関を調べあげました(わからなかった国もあり)。
今回、初めてオフセット本にすることができました。
国別の章と、「コンドル作戦」(南米軍事政権同士が協力した左翼弾圧計画)についても1章設けました。
その分価格が500円になってしまって申し訳ありません。
上記とは別にコピー本「CIAのちょっとマニアックなウンチク本」も出します。
CIA長官の一覧などはすでにご存知の方も多いと思いますので、ここでは工作本部長の一覧、簡単な略歴などを掲載しています。
CIAのナンバー3が誰かご存知ですか?
CIAでは、意外に女性高官が多いとか、知っていても得はしませんが、スパイマニアなら知っておきたいウンチクが載っています。
こちらは300円です。
お時間のある方、コミケに行かれる方は、ぜひ下記までお立ち寄りいただけるとうれしいです。
スパイ問題研究会
12月31日 東5ホール ヒブロック 08a
よろしくお願い致します。
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2006年、インド・パキスタンの情報機関が公式接触
何事もなかったかのように、ブログ再開する。
インドから独立したパキスタンが、元の宗主国と敵対的な関係にあるのはご存知の通り。
カシミール紛争は、核戦争へつながる危うさを持つ点で非常に警戒すべき問題である。
で、そのインドとパキスタンの情報機関が接触したという記事を発見。
しかし、インドのCBIとパキスタンのFIAは、それぞれ国内治安情報機関。
おそらくは、お互いに共通の敵を設定し、この点についてだけ、情報交換をしようということだったのであろう。
記事2006年のもの。しかし、周知のとおり、2008年に、ムンバイ襲撃事件が起こり、印パ関係は悪化。この会談の成果が失われたことは、確実だろう。
17年ぶり インド-パキスタン情報機関会議 - インド
2006年03月21日 17:50 発信地:インド
【ニューデリー/インド 22日 AFP】インドとパキスタンの情報機関の間で、1989年以来の会談が開かれた。写真はインド中央捜査局(CBI)局長のヴィジャイ・シャンカール(Vijay Shankar)氏と会談するパキスタン連邦捜査局(FIA)のTariq Parvez長官(左)。(c)AFP/Manpreet ROMANA
インドから独立したパキスタンが、元の宗主国と敵対的な関係にあるのはご存知の通り。
カシミール紛争は、核戦争へつながる危うさを持つ点で非常に警戒すべき問題である。
で、そのインドとパキスタンの情報機関が接触したという記事を発見。
しかし、インドのCBIとパキスタンのFIAは、それぞれ国内治安情報機関。
おそらくは、お互いに共通の敵を設定し、この点についてだけ、情報交換をしようということだったのであろう。
記事2006年のもの。しかし、周知のとおり、2008年に、ムンバイ襲撃事件が起こり、印パ関係は悪化。この会談の成果が失われたことは、確実だろう。
17年ぶり インド-パキスタン情報機関会議 - インド
2006年03月21日 17:50 発信地:インド
【ニューデリー/インド 22日 AFP】インドとパキスタンの情報機関の間で、1989年以来の会談が開かれた。写真はインド中央捜査局(CBI)局長のヴィジャイ・シャンカール(Vijay Shankar)氏と会談するパキスタン連邦捜査局(FIA)のTariq Parvez長官(左)。(c)AFP/Manpreet ROMANA
「インテリジェンス 闇の戦争」 ゴードン・トーマス
「インテリジェンス 闇の戦争」 ゴードン・トーマス著 を購入した。
早速、興味のある箇所をざっと読んでみたが、思ったとおりの面白さ。そして、根拠の薄い書き飛ばしっぷりだった。
例えば、P255、オサマ・ビン・ラディンがムジャヒデインとして、アフガニスタンでソ連軍と闘っているときの描写。
アフガニスタンでともに戦ったCIA工作員ですら、ビンラディンは通訳を通じて時折話をするだけの、よくわからない男だったという。
パキスタンでなくアフガンで、ビンラディンが戦闘を行っている際に、傍らにCIA工作員がいる、というのだ。
「聖戦ネットワーク」の著者、ピーター・バーゲンは、当時アフガンで働いていた元CIA工作員ミルト・ベアデンや、ヴィンス・カニストラーロの言葉を引いて、「この時代に、CIA工作員がアフガニスタン国内に入ったことはない」としている(同書P93~95)。
もちろん、他の本ではCIAはアフガン国内で活動していた、しかし主に資金をアフガンゲリラに手渡すためであり、戦闘に参加したなどと書いたノンフィクションは見当たらない。
つまり、この本「インテリジェンス 闇の戦争」は小説を読むように読めるし、むしろそう読むべく本だろう。
個人的には、CIAやMI6、MI5高官(といっても長官や副長官)の実名とその活動が細かく書かれており、読んでいてワクワクしたのは本当だ。このへんは、マニアにはうれしい。
このような本が売れてくれれば、もっと硬派なインテリジェンス本が翻訳される可能性も高まるかもしれないので、その意味では応援している。
早速、興味のある箇所をざっと読んでみたが、思ったとおりの面白さ。そして、根拠の薄い書き飛ばしっぷりだった。
例えば、P255、オサマ・ビン・ラディンがムジャヒデインとして、アフガニスタンでソ連軍と闘っているときの描写。
アフガニスタンでともに戦ったCIA工作員ですら、ビンラディンは通訳を通じて時折話をするだけの、よくわからない男だったという。
パキスタンでなくアフガンで、ビンラディンが戦闘を行っている際に、傍らにCIA工作員がいる、というのだ。
「聖戦ネットワーク」の著者、ピーター・バーゲンは、当時アフガンで働いていた元CIA工作員ミルト・ベアデンや、ヴィンス・カニストラーロの言葉を引いて、「この時代に、CIA工作員がアフガニスタン国内に入ったことはない」としている(同書P93~95)。
もちろん、他の本ではCIAはアフガン国内で活動していた、しかし主に資金をアフガンゲリラに手渡すためであり、戦闘に参加したなどと書いたノンフィクションは見当たらない。
つまり、この本「インテリジェンス 闇の戦争」は小説を読むように読めるし、むしろそう読むべく本だろう。
個人的には、CIAやMI6、MI5高官(といっても長官や副長官)の実名とその活動が細かく書かれており、読んでいてワクワクしたのは本当だ。このへんは、マニアにはうれしい。
このような本が売れてくれれば、もっと硬派なインテリジェンス本が翻訳される可能性も高まるかもしれないので、その意味では応援している。
ジャーナリスト、ゴードン・トーマスについて
今日、本屋に寄ったらゴードン・トーマスの新刊「インテリジェンス闇の戦争 イギリス情報部が見た「世界の謀略」100年」という本が出ていた。
荷物になるので、残念ながら購入は後日にしたが、著者は最近の翻訳本「憂国のスパイ イスラエル諜報機関モサド」が有名なジャーナリスト。
しかし、その内容については、ちょっと首をかしげるところも多い。
先述の本でも、ダイアナ妃の死について、確認のしようもない極秘情報風の読み物として各国諜報機関の暗躍が合ったとしている。
もうひとつ、冷戦時代のヨハネパウロ二世の暗殺未遂について、ブルガリア情報機関にあやつられたトルコ過激派青年の仕業という定説を疑い、モサドの関与を記す。
なんか、面白すぎてイギリスの落合信彦か、と突っ込んでまうところが多い。
月刊FACTAに、(主にイギリスの)インテリジェンス関連情報を不定期に掲載してるが、やはりその信頼性は?が付く。もちろん、インテリジェンス関連の情報を確認できることは少ないのだが、それでも毎回毎回どこから仕入れてくるのか、と言うほど極秘情報が載っている。
まあ、自分自身には「情報の信頼性」は命に関わることではないので、怪しいと思いながら楽しんで読んでいる。
世界のインテリジェンスに関するジャーナリストは、「現役のスパイは情報源になりえない」というのが常識のようなので、ボブ・ウッドワードやセイモア・ハーシュ、英国人ではブライアン・フリーマントルなどの著書と比べてみるのも面白いだろう。
荷物になるので、残念ながら購入は後日にしたが、著者は最近の翻訳本「憂国のスパイ イスラエル諜報機関モサド」が有名なジャーナリスト。
しかし、その内容については、ちょっと首をかしげるところも多い。
先述の本でも、ダイアナ妃の死について、確認のしようもない極秘情報風の読み物として各国諜報機関の暗躍が合ったとしている。
もうひとつ、冷戦時代のヨハネパウロ二世の暗殺未遂について、ブルガリア情報機関にあやつられたトルコ過激派青年の仕業という定説を疑い、モサドの関与を記す。
なんか、面白すぎてイギリスの落合信彦か、と突っ込んでまうところが多い。
月刊FACTAに、(主にイギリスの)インテリジェンス関連情報を不定期に掲載してるが、やはりその信頼性は?が付く。もちろん、インテリジェンス関連の情報を確認できることは少ないのだが、それでも毎回毎回どこから仕入れてくるのか、と言うほど極秘情報が載っている。
まあ、自分自身には「情報の信頼性」は命に関わることではないので、怪しいと思いながら楽しんで読んでいる。
世界のインテリジェンスに関するジャーナリストは、「現役のスパイは情報源になりえない」というのが常識のようなので、ボブ・ウッドワードやセイモア・ハーシュ、英国人ではブライアン・フリーマントルなどの著書と比べてみるのも面白いだろう。
MI6情報員、死体で発見
イギリスの秘密情報機関、MI6の情報員が死体で発見された。
現在の同機関の最重要ターゲットは、イスラム過激派テロ組織「アルカイダ」とその関連組織と推測している(私が個人的に)。
さまざまな報道を総合すると、特に作戦中の戦死では無いようである。
個人的な性的趣向(同性愛やSM)のトラブルとの見方もあり、今後の警察の捜査が待たれる。
まあ、「真相と称する告白や暴露本」は出るかもしれないが、本当の真実は、他の多くの事柄と同じく闇の中に鳴るんじゃないかなあ。
下記はロイター電のコピペ。
[ロンドン 25日 ロイター] 行方不明となっていた英情報局秘密情報部(MI6)の諜報員とみられる男性が23日、ロンドンのアパートで殺害されているのが見つかった。メディアが25日報じた。
報道によると、遺体で見つかったのはギャレス・ウィリアムズ氏で、年齢は30代とされる。行方不明になったとの届け出を受けて警察が捜索を行ったところ、マンションの一室で死んでいるのが発見されたという。死体解剖は25日に行われた。
複数メディアの報道によると、ウィリアムズ氏は海外で諜報活動を行うMI6に所属していた。今回の事件は殺人など重大犯罪を扱う部署が捜査を担当していることから、警察は死亡がテロ行為や諜報活動には無関係と判断しているとみられる。
一方で英外務省の広報担当者は、今回の事件は警察が処理しているとした上で、一個人が情報機関に所属していたかについてはコメントできないと述べた。
現在の同機関の最重要ターゲットは、イスラム過激派テロ組織「アルカイダ」とその関連組織と推測している(私が個人的に)。
さまざまな報道を総合すると、特に作戦中の戦死では無いようである。
個人的な性的趣向(同性愛やSM)のトラブルとの見方もあり、今後の警察の捜査が待たれる。
まあ、「真相と称する告白や暴露本」は出るかもしれないが、本当の真実は、他の多くの事柄と同じく闇の中に鳴るんじゃないかなあ。
下記はロイター電のコピペ。
[ロンドン 25日 ロイター] 行方不明となっていた英情報局秘密情報部(MI6)の諜報員とみられる男性が23日、ロンドンのアパートで殺害されているのが見つかった。メディアが25日報じた。
報道によると、遺体で見つかったのはギャレス・ウィリアムズ氏で、年齢は30代とされる。行方不明になったとの届け出を受けて警察が捜索を行ったところ、マンションの一室で死んでいるのが発見されたという。死体解剖は25日に行われた。
複数メディアの報道によると、ウィリアムズ氏は海外で諜報活動を行うMI6に所属していた。今回の事件は殺人など重大犯罪を扱う部署が捜査を担当していることから、警察は死亡がテロ行為や諜報活動には無関係と判断しているとみられる。
一方で英外務省の広報担当者は、今回の事件は警察が処理しているとした上で、一個人が情報機関に所属していたかについてはコメントできないと述べた。